イーグルス名曲「Life in the Fast Lane」ギター弾き方Lesson:ジョー・ウォルシュとドン・フェルダーを徹底解説

【PR】この記事には広告を含む場合があります。
イーグルス名曲「Life in the Fast Lane」ギター弾き方Lesson:ジョー・ウォルシュとドン・フェルダーを徹底解説

イントロダクション:ロック史に刻まれるギターアンセム

イーグルスの歴史的名盤『ホテル・カリフォルニア』に収録された「駆け足の人生(Life in the Fast Lane)」は、その硬質でドライブ感あふれるサウンドで、ロック史にその名を刻むギターアンセムです。

この曲の心臓部とも言えるのが、ギタリスト、ジョー・ウォルシュが生み出した象徴的なギターリフ。一度聴いたら忘れられないそのフレーズは、多くのギタリストにとって憧れの的となっています。

この記事は、そんな伝説的なリフとソロの弾き方を徹底的に解剖し、ギタリストの皆さんが演奏をマスターするための完全ガイドです。本記事を読めば、このリフが単なる指の運動ではなく、深い音楽的意図を持って設計されていることが理解できるでしょう。そして、あなたもその意図を再現できるようになります。サウンドの作り方からプロのコツまで、一歩ずつ丁寧に解説していきます。

目次

「Life in the Fast Lane」

「Life in the Fast Lane(邦題:駆け足の人生)」は、1976年発表のアルバム『ホテル・カリフォルニア』に収録され、1977年にシングルカットされた楽曲です。新加入したジョー・ウォルシュによる硬質なリフが特徴で、それまでのカントリー・ロックの枠を超え、バンドがハードロック的な方向性を強める象徴となった曲です。リード・ボーカルはドン・ヘンリーが務めています。

Life in the Fast Laneの歌詞

快楽主義的で破滅的なライフスタイルに溺れる男女の姿を描いています。物語は、外見は魅力的だが冷酷な二人が出会い、歯止めのきかないスピード感で人生を駆け抜けていく様子を映し出しています。彼らは警告を無視して暴走を続けますが、最終的にはその過剰な刺激の代償として、深刻な精神的・肉体的な崩壊に直面します。この教材の目的は、楽曲の持つ退廃的な世界観とリズムの緊迫感をギターの学習者に伝えることにあります。

1. 「Life in the Fast Lane」ジョー・ウォルシュ vs. ドン・フェルダー

「Life in the Fast Lane」ジョー・ウォルシュ vs. ドン・フェルダー

イーグルスのギターサウンドは、ジョー・ウォルシュとドン・フェルダーという二人の天才ギタリストの対照的な個性のぶつかり合いによって生まれています。彼らの役割とスタイルを理解することが、この曲を弾きこなす第一歩です。

ジョー・ウォルシュ

  • ジョー・ウォルシュのスタイル:予測不能な「攻め」のギタリスト
    • 役割: トリッキーでエキセントリックな技とパーカッシブな感性で、楽曲に爆発的なエネルギーと緊張感をもたらします。
    • ライブでの立ち位置: 主に左チャンネルを担当。
    • 担当パート: 曲の随所に挟むオブリガード(助奏)や、エネルギッシュなアウトロのソロで真価を発揮。「Life in the Fast Lane」の象徴的なリフの生みの親でもあります。

ドン・フェルダー

  • ドン・フェルダーのスタイル:緻密な構成力を持つ「守り」のギタリスト
    • 役割: 緻密に計算され、練り上げられたフレーズで楽曲の安定した土台を構築します。
    • ライブでの立ち位置: 主に右チャンネルを担当。
    • 担当パート: 歌パートでの安定したバッキングや、「ホテル・カリフォルニア」のソロ前半に代表されるような、完成度の高いメロディアスなソロを得意とします。

この二人の関係性は、さながら**「精緻な脚本に基づいて完璧な演技をする名優(フェルダー)」と、「アドリブとトリッキーな動きで観客を翻弄する怪優(ウォルシュ)」**が同じ舞台で火花を散らしているかのようです。この絶妙なバランスこそが、イーグルスのサウンドの核となっています。

2. 「Life in the Fast Lane」象徴的なイントロリフの弾き方:ステップ・バイ・ステップ解説

この曲で最も有名なイントロリフの弾き方を、初心者にも分かりやすいように段階的に見ていきましょう。

1. 基本の動き

リフは以下の3つのステップを順番に弾くことで構成されています。まずはこの流れを体に覚え込ませてください。

  1. 始動: まず、5弦5フレットを人差し指で押さえ、ピッキングと同時に中指(または薬指)で7フレットを叩くハンマリングで「D→E」と音を出します。
  2. 展開: 次に、薬指で4弦と5弦の7フレットをセーハ(同時に押さえ)、4弦→5弦とピッキングします。
  3. 下降: 最後に、6弦の7フレットから5フレット、そして3フレットへとスライドダウンします。

2. リフのバリエーションとタイミング

イントロのリフは合計8回繰り返されますが、その中で細かなバリエーションが存在します。これらを正確に弾き分けることが、原曲のニュアンスを再現する鍵となります。

  • 2回目のリフ: 最後のスライドの後、開放E弦を弾かずに3フレットのGノートでフレーズを止めます。
  • 最後の8回目のリフ: スライドの代わりに、3-5-6-7という半音階(クロマチック)のフレーズを弾き、次のセクションへと繋げます。

3. プロのコツ:「異弦同音」でアタック感を強化する

リフのインパクトをさらに強めるためのプロのテクニックが「異弦同音」です。これは、同じ高さの音をあえて別の弦で弾くことで、サウンドの質感を変化させる手法です。

  • 具体例: リフ冒頭の「5弦5フレットから7フレットへのハンマリング」の代わりに、**「4弦の開放弦(D音)から2フレット(E音)へハンマリング」**してみてください。開放弦はフレットを押さえた音よりもサステインが豊かで、アタックの瞬間に倍音が多く含まれます。この物理的な特性を利用することで、同じ音程でもよりアグレッシブな響きを生み出すことができるのです。

3. グルーヴの秘密:ジョー・ウォルシュの右手が生む「パーカッション」

ジョー・ウォルシュ自身が語るこのリフの「秘密」は、左手ではなく右手の使い方にあります。彼は、**「良いギタリストかどうかは右手で決まる」という哲学を持っており、自身の右手をまるで「打楽器(パーカッション・インストゥルメント)」**のように扱います。

音符と音符の間のわずかな隙間を、ブラッシングやミュート音などのパーカッシブなサウンドで埋めることで、機械的なフレーズに生命感あふれるグルーヴを与えているのです。このリフを練習する際は、ピッキングする弦以外の弦に右手の側面を軽く触れさせ、ブラッシング音を意図的に混ぜてみてください。常に「ドン・タッ・ドン・タッ」というドラムのようなリズムを右手で刻み続ける意識を持つことが、ウォルシュのグルーヴを再現する鍵です。

4. 「Life in the Fast Lane」スタジオ版 vs. ライブ版:どちらをコピーする?

「Life in the Fast Lane」をコピーする際、スタジオ版とライブ版のどちらを参考にするかは重要なポイントです。両者には明確な違いがあります。

スタジオ版の弾き方

  • スタジオ版:
    • ギターのクレジットはジョー・ウォルシュ一人のみ。実際には、ストラトキャスターを4本以上重ねて録音されており、複雑な音のレイヤーが作られています。
    • ギターソロは、スライドギターのパートと通常のフィンガリングによるパートの掛け合いで構成されています。
KOTOBUKI

弾き方は以下のmeguitarplus4さんのチャネルが詳しく解説してくれている。しかもスタジオ版とライブ版両方とも2つの動画で解説している

meguitarplus4さんのチャネル スタジオ版の弾き方

イーグルスの名曲「駆け足の人生」におけるスタジオ録音版のギターソロを徹底的に解説するレクチャー動画の内容をまとめたものです。主なテーマは、スライドギターと指弾きの巧みな掛け合いや、左右のチャンネルで異なるフレーズを重ねる複雑なバッキング構成の紐解きにあります。

特に、ジョー・ウォルシュがジミー・ページから影響を受けたと思われる独特なベンド奏法など、プロのこだわりが詰まったテクニックの詳細な分析が中心となっています。最終的には、視聴者が練習の成果を確認できるよう、パート別のカラオケ音源も提供されており、楽曲の構造を深く理解し習得するための実践的なガイドとなっています。

KOTOBUKI

meguitarplus4さんのチャネルでは以下のライブ版の弾き方をおすすめしている。(理由はギターが2本で左右のチャネルに分かれておりわかりやすいから)

ライブ版

  • ライブ版(例:イーグルスライブ):
    • ジョー・ウォルシュ(左チャンネル)とドン・フェルダー(右チャンネル)にパートが明確に振り分けられており、ツインギターのアンサンブルとして楽しめます。
    • アウトロでは、ドン・フェルダーがリフにオブリガードを加える一方、ジョー・ウォルシュはブリッジ側のピックアップに切り替えて、より鋭くエネルギッシュなソロを展開します。
KOTOBUKI

代表的なライブ盤は2つあって1つ目が赤いジャケットの
Life in the Fast Lane (Live at Santa Monica Civic Auditorium, Santa Monica, CA, 7/27/1980)

KOTOBUKI

2つ目は再結成した1994年の「Hell Freezes Over」のツアーから
Eagles – Life in the Fast Lane (Live on MTV 1994) (Official Video) [4K]

ライブ版の弾き方

meguitarplus4さんのチャネル ライブ版の弾き方

この動画レッスンは、イーグルスの名曲「駆け足の人生」をライブ盤の音源に基づいて攻略することを目的としています。スタジオ版の複雑な多重録音とは異なり、ジョー・ウォルシュとドン・フェルダーの役割を左右のチャンネルに明確に振り分けて解説しているのが大きな特徴です。視聴者は、象徴的なリフの弾き方からバッキング、そして両ギタリストによる白熱したソロの掛け合いまでを、速度を変えながら段階的に学ぶことができます。最終的には、ライブならではの機材設定や演奏のニュアンスを再現することで、セッションでも即戦力となる実践的なスキルを習得できる構成になっています。

もしあなたがバンドでこの曲のダイナミズムを再現したいのであれば、断然ライブ版をお勧めします。二人のギタリストがどのように対話し、サウンドを構築しているかを学ぶ絶好の教材ですからね。

5. ジョー・ウォルシュ流ソロの神髄:影響源とトリッキーな技法

ジョー・ウォルシュのソロLIVEでの「Life in the Fast Lane」

セクション1で述べた『怪優』としてのウォルシュの側面は、彼のソロにおける予測不能なテクニックに最も色濃く表れています。彼の使う技は、単なる速弾きではなく、聴き手の予想を裏切る『仕掛け』に満ちているのです。

影響を受けたギタリスト

  • デュアン・オールマン: ウォルシュが最も影響を受けたと公言するギタリスト。「自分は彼がやり残した事をやっているに過ぎない」と語るほど深く尊敬しています。その影響は『駆け足の人生』のソロで聴ける、空間を飛び回るようなスライドギターにまさに顕著に現れています。
  • ジミー・ペイジ: 彼の奏法を詳細に解析し、高度なテクニックを自身のスタイルに取り入れています。

デュアン・オールマンから空間的なスライド奏法という『空を飛ぶ翼』を、ジミー・ペイジからベンド音を巧みに操る『魔法の呪文』を授かったウォルシュは、それらを融合させ、誰にも真似できない独自のギター言語を創造したのです。

特徴的なテクニック

  • ベンド音の保持: ジミー・ペイジから影響を受けた高度な技。スタジオ版のソロでも使われるこのテクニックは、以下の手順で行われます。
    1. 3弦をチョーキングして音を上げる。
    2. その音をキープしたまま、他の弦(1弦など)を弾く。
    3. 最後に、保持していた3弦のベンドをゆっくりと元に戻す。
  • ダブルノート・チョーキング: 2つの音を同時にチョーキングさせることで、独特の「うねり」を生み出し、フレーズに深みを与えます。
  • ほろ酔い(Tipsy)なフレーズ: クロマチックな音を効果的に混ぜ込むことで、ギターがまるで酔っ払っているかのように聞こえる独特のフレージング。これが彼のソロを唯一無二のものにしています。

動画は伝説的なギタリストであるジョー・ウォルシュが、いかにしてシンプルかつ印象的なソロを構築しているかを解説しています。彼のアプローチの中核をなすのは、覚えやすい短いフレーズを「テーマ」として設定し、音の順序や着地する音を微妙に変化させながらコード進行に合わせて展開させる手法です。複雑な技術よりも、リスナーが次にくる音を予感できるような構成力に焦点が当てられており、これによって楽曲に物語性が生まれます。最終的にこの動画は、一つの核となるリックを変奏させながら繰り返すという具体的なテクニックを提示することで、初心者でも音楽的なソロが弾けるようになるための道筋を示しています。

結論:「Life in the Fast Lane」TAB 伝説のリフに挑戦しよう

「Life in the Fast Lane」ギターTAB

イーグルスの「Life in the Fast Lane」は、単なる音符の羅列ではありません。それは、ドン・フェルダーの安定感とジョー・ウォルシュの閃きという二人のギタリストの個性が融合し、右手のパーカッシブなグルーヴや異弦同音といった革新的なテクニックによって生み出された、まさに「ギターの芸術品」です。

この曲を学ぶことは、ただフレーズを暗記する作業ではありません。二人の伝説的ギタリストが持つ音楽へのアプローチ、その哲学を自身の血肉とするプロセスです。この記事で解説したポイントを道しるべに、ぜひあなたもこの伝説の楽曲に挑戦してみてください。一音一音に込められた意図を理解し、それを表現できた時、あなたのギタープレイは間違いなく新たな次元へと進化するはずです。

「Life in the Fast Lane」参考動画

イーグルスの名曲「ライフ・イン・ザ・ファスト・レーン」の特徴的なギターリフを学ぶための実践的なチュートリアル動画です。講師のテイラー・シュループ氏は、特定の機材設定を紹介した上で、ハンマリングやスライドといった指の動きを丁寧に解説し、難解に見える演奏を扱いやすい段階へと分解しています。特に、このリフを完璧に再現するための鍵は正確なリズムとタイミングにあると強調されており、微妙に異なる複数のパターンを組み合わせて一連の流れを構築する方法が示されています。最終的には、視聴者が一歩ずつ技術を習得できるよう、速度を変えた実演を通して全体の構成を視覚的に提示しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次