【日本語唯一】The Rain Songの弾き方ガイド|チューニングから攻略

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深夜のリビングで、ヘッドフォンから流れてきたThe Rain Songのイントロ。あの開放弦の響きに、指先がじんわり熱くなった。「この音、自分のギターから出してみたい」――そう思ったのが始まりだった。

すぐにネットで調べた。「The Rain Song 弾き方」で検索。出てきたのは英語のTABサイトと、チューニングが「DGCGCD」という情報だけ。日本語で「イントロはこう弾いて、Aメロはこう押さえて」と順番に教えてくれる記事は――ゼロだった。

変則チューニングという言葉だけで、どれだけの人がこの曲を諦めたんだろう。俺自身、最初は尻込みした。「レギュラーチューニングを崩すのが怖い」「弦を切りそう」「合わせ方がわからない」。でも実際にやってみてわかったのは、レギュラーから変えるのは実質5本の弦で、3弦はそのままでいいということだった。

この記事では、The Rain Songの弾き方を「チューニングの合わせ方」から「セクション別の攻略法」まで、日本語でステップバイステップに解説する。変則チューニングが壁で諦めていた人にこそ、読んでほしい。

ちなみにこの曲、ジョージ・ハリスン(ビートルズ)がジミー・ペイジに「ツェッペリンにはバラードがない。それが欠点だ」と言ったのがきっかけで生まれたんだよね。ペイジがその一言に火をつけられて書き上げた曲だと思うと、弾く時の気合の入り方が変わってこないかな。

目次

The Rain Songの難易度|変則チューニングが最大にして唯一の壁

最初に結論を言ってしまうと、The Rain Songの難しさは「弾くこと」じゃない。「チューニングを合わせること」なんだよね。

ギターの弾き方自体は中級者レベル。基本的なコード弾きとアルペジオができる人なら、十分に手が届く。変則チューニングの恩恵で開放弦を多用するフレーズが多いから、「押さえるところは少ないのに、信じられないほど美しく響く」という体験ができる。

あるギタリストのブログ(note / Born in Tokyo)にこんな記述があった。

「こちらのギターはオープン・チューニングで弾いているのかな?コピーしたことがないのでわからない」

長年のツェッペリンファンでさえ、チューニングがわからないというだけでコピーに至っていない。この気持ち、痛いほどわかる。でも安心してほしい。実はレギュラーチューニングから3本の弦を下げて、1本を半音上げるだけなんだ。

逆に言えば、チューニングさえ合わせてしまえば、あとは開放弦の恩恵で「え、こんなに簡単に弾けるの?」と驚くはず。ギタリスト兼DTMerのToy-Music-Blogでも、こう書かれている。

「変則チューニングが6弦からDGCGCDと分かったので昨日2時間くらいかけて耳コピーしてみた。チューニングさえわかれば意外と簡単にコピーできた」

2時間というのは経験者のスピードだから、そのまま鵜呑みにはしないでほしい。でも「チューニングさえわかれば意外と簡単」という感覚は、俺もまったく同感なんだよね。

弾けた時の感動は、ツェッペリンのアコースティック曲で一番大きい

The Rain Songを弾き切った瞬間の感覚は、ちょっと他の曲では味わえないものがある。ツェッペリンを15年以上聴いているギタリスト(KAI GUITAR)も、こう評している。

「僕が彼らの好きな曲トップ3に入るくらい好きな曲。ギターフレーズのクオリティーは彼らの曲の中でもトップクラス」

CDジャーナルのレビューでは「歌の語り手の心情を描くように丁寧に弦を鳴らしているペイジのギターも鮮やか」と書かれている。この「丁寧に弦を鳴らす」という表現は、そのまま弾き方の指針になる。速弾きでもパワーコードでもない。一音一音を大切に響かせる。そういう曲なんだよね。

The Rain Song?7分半あるんでしょ?途中で寝ちゃいそう……

実はToy-Music-Blogにも「映画で寝た」って書いてある人がいるんだよね(笑)。だからこそ、弾く側は構成を理解してメリハリをつけることが大事なんだ

The Rain Songのチューニング|DGCGCDの合わせ方を6弦1本ずつ解説

The Rain SongのチューニングはDGCGCD。ジミー・ペイジがこの曲のためだけに考案した、完全オリジナルのチューニングなんだよね。

海外のクラシックロック系アカウント(@rocknrollofall)も、こう解説している。

「ペイジがこの曲のためだけにDGCGCDチューニングを考案し、あの夢見るような開放的なサウンドを生み出した」

この曲専用に作られたチューニングだからこそ、他では聴けない響きが生まれる。だから、レギュラーチューニングのまま弾いても、あの浮遊感は再現できないんだ。

ここで1つ、重要な注意点がある。ネット上にはThe Rain Songのチューニングを「DGCFAD(全弦1音下げ)」と誤記しているサイトが存在する。ある音楽講師のnote記事でも「おそらくチューニングを全部の弦を1音ずつ下げて(DGCFAD)演奏されていると思いますが…」と書かれていた。これは間違い。正しくはDGCGCD。3弦はGのまま、2弦はCに上がる。ここを間違えると、まったく違う響きになってしまうので気をつけてほしい。

レギュラーチューニングからの変更手順(一覧表)

レギュラーチューニング(EADGBE)からDGCGCDへ、各弦をどう変えるかを一覧にした。

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レギュラーThe Rain Song変更内容注意点
6弦(最も太い)ED1音下げテンション緩む
5弦AG1音下げテンション緩む
4弦DC1音下げテンション緩む
3弦GG変更なしそのまま
2弦BC半音上げ弦切れ注意!ゆっくり上げる
1弦(最も細い)ED1音下げテンション緩む

見てほしい。3弦はそのまま。変更するのは実質5本。しかも4本は下げるだけだから、テンションが緩んで弦が切れるリスクはほぼない。唯一注意が必要なのは2弦のBからCへの半音上げ。これだけは弦を張る方向なので、古い弦を使っている場合は事前に新品に交換しておくことをおすすめするよ。

チューニングの合わせ方(ステップバイステップ)

チューナーを用意して、以下の手順で進めてほしい。クリップチューナーでもアプリでもOK。

STEP
レギュラーチューニングを正確に合わせる

まず出発点を正確にしておく。ここがズレていると、変則チューニングもズレたままになる。チューナーで6弦から順にE-A-D-G-B-Eを確認。

STEP
6弦:E → D に下げる

ペグをゆっくり緩めて、チューナーがDを表示するまで下げる。ドロップDの経験がある人なら、いつもの感覚でOK。

STEP
5弦:A → G に下げる

同じ要領で、5弦のAをGまで下げる。結構緩くなるけど大丈夫。

STEP
4弦:D → C に下げる

4弦もDからCへ1音下げ。低音3本は全部下げるだけなので、ここまではスムーズにいくはず。

STEP
3弦:G → G(そのまま)

3弦は変更なし。触らなくていい。チューナーでGのままであることだけ確認しておこう。

STEP
2弦:B → C に上げる(※慎重に!)

ここだけ半音上げる方向になる。ペグをゆっくり締めて、チューナーがCを指すまで上げる。一気に回さないこと。古い弦や錆びた弦は切れやすいので、不安なら新品に交換してからやるのがおすすめ。

STEP
1弦:E → D に下げる

1弦もEからDへ1音下げ。これで6弦全部の変更が完了。

STEP
全弦を通して微調整する

弦のテンションを変えると、ネックにかかる力が変わるので他の弦も微妙にずれる。6弦からもう一度通して、チューナーで全弦を微調整してほしい。これで完了。

ここまでの作業、慣れれば5分もかからない。初回は10分くらい見ておけば大丈夫だと思う。

半音上げるのって、やっぱり弦が切れそうで怖いです……

わかるよ。でも半音(フレット1個分)だけだから、テンションの変化は本当にわずかなんだ。新品の弦ならまず切れない。ゆっくり回せば大丈夫だよ

スタジオ版とライブ版のチューニングの違い|EADADEという選択肢

実はThe Rain Songには、もう1つのチューニングが存在する。ライブ版のチューニング「EADADE」だ。これはスタジオ版のDGCGCDを1音上げたもので、レギュラーチューニングから変えるのはたったの2本。

ツェッペリンを15年以上聴いているギタリスト(KAI GUITAR)がこう解説している。

「ライブでは、ダブルネックギターの上側12弦で”The Song Remains the Same”を演奏した後、下側6弦のオープンEsus2で”The Rain Song”を2曲繋げて演奏していた」

つまり、ライブでEADADEを使った理由は実用的なものだったんだよね。ダブルネックで前の曲から素早く移行するために、レギュラーに近いチューニングを選んだ。ギター愛好家のブログ(ameblo / Press On.)でも「ライブではレギュラーから2本のチューニングを変えるだけで済む」と書かれていて、その手軽さが注目されている。

ライブ版チューニング(EADADE)の合わせ方

ライブ版はレギュラーチューニングからの変更が最小限で済む。

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レギュラーライブ版変更内容
6弦EE変更なし
5弦AA変更なし
4弦DD変更なし
3弦GA1音上げ
2弦BD1音半上げ
1弦EE変更なし

変えるのは3弦と2弦の2本だけ。ただし2弦はBからDへの1音半上げになるので、テンションの変化はスタジオ版の2弦(B→C、半音上げ)よりも大きい。弦の状態には十分注意してほしい。

どちらのチューニングを選ぶべきか

  • 原曲の響きに忠実に弾きたい → DGCGCD(スタジオ版)
  • ライブで弾く・バンドで合わせる → EADADE(ライブ版)
  • 変則チューニング初心者で不安 → EADADEから入るのもアリ

どちらのチューニングでも曲の雰囲気は十分に再現できる。スタジオ版の方がキーが1音低いぶん、響きが太く深い印象になるかな。ライブ版は明るくスッキリした印象。好みで選んで問題ないと思うよ。

この記事では以降、スタジオ版のDGCGCDを基準に弾き方を解説していく。ライブ版の場合もフレットの押さえ方は同じなので、そのまま応用できる。

セクション別攻略法|イントロからエンディングまで5段階で弾く

The Rain Songは7分半ある長い曲だけど、構成を理解してしまえば意外とシンプルなんだよね。大きく5つのセクションに分けて考えると、攻略の見通しが立ちやすい。

  • イントロ:静かな開放弦のアルペジオ
  • Aメロ:ボーカルに寄り添うコードワーク
  • 展開部:ダイナミクスが上がり始める
  • クライマックス:ストロークで感情を爆発
  • エンディング:静かな帰還

全体を通して弾く前に、まず各セクションを個別に練習するのがおすすめ。1日1セクションのペースで進めても、1週間で通し演奏ができるようになるはずだよ。

イントロ|開放弦を活かしたアルペジオパターン

The Rain Songのイントロは、DGCGCDチューニングの開放弦をそのまま鳴らすだけで美しいサウンドが出る。ここが変則チューニングの最大の恩恵なんだよね。

左手はほとんど押さえない。開放弦の倍音を最大限に活かすパートだから、右手のアルペジオパターン(ピッキングの順番)に集中してほしい。指弾き(フィンガーピッキング)が基本。親指で低音弦(6弦・5弦・4弦)、人差し指・中指・薬指で高音弦(3弦・2弦・1弦)を担当する。

テンポはゆっくり。メトロノームに合わせる必要はない。曲の呼吸に合わせて、開放弦がゆったりと鳴り響くのを感じながら弾く。焦らないこと。ここで急ぐと、The Rain Songの世界観が壊れてしまう。

最初に全弦を開放で鳴らしてみてほしい。6弦から順にD-G-C-G-C-Dの音が鳴る。これだけでもう「The Rain Songの空気」が部屋に広がるはず。その瞬間がたまらないんだよね。

Aメロ|コードフォームと開放弦の組み合わせ

ボーカルが入ってくるAメロは、変則チューニングならではのコードフォームが登場する。レギュラーチューニングとはまったく違う押さえ方になるので、一度レギュラーの知識をリセットして臨んでほしい。

基本的な動きとしては、開放弦を混ぜたアルペジオがメイン。左手の移動は少なくて、1〜3フレット内で完結する部分が多い。変則チューニングのおかげで、1本か2本の指を押さえるだけで豊かなハーモニーが生まれる。

ここで意識してほしいのは、ボーカルのメロディに寄り添うようにギターを弾くこと。ギターが目立つパートじゃない。プラントの歌を包み込むように、控えめだけど確実に支えるイメージ。音量は抑えめ、でも一音一音ははっきり鳴らす。このバランスが大事なんだよね。

展開部|ダイナミクスが変わるポイント

曲の中盤に差しかかると、雰囲気がガラッと変わる。静かなアルペジオから、徐々にストロークが混ざり始めるんだよね。ここがThe Rain Songの「起承転結」の「転」にあたる部分。

左手のポジションも少し上のフレットに移動し始める。3〜5フレットあたりのコードフォームが登場して、曲のテンションが上がっていくのを感じるはず。

この部分では原曲でメロトロンのストリングスが入ってくる。はてなブログのレビューでも「メロトロンの音色にリヴァーブを通すと実に味わいのあるサウンドになる。The Rain Songはメロトロンのベストソングの一つ」と書かれているくらい、メロトロンの存在感は大きい。

ギター1本では、このストリングスのパートは再現できない。それは正直に言っておきたい。でも、ギターの音量とタッチを変えることで、メロトロンが入ったような「膨らみ」を演出することはできる。指の圧を少し強くして、弦の振幅を大きくする。これだけでダイナミクスの変化を表現できるよ。

クライマックス|ストロークで感情を爆発させる

曲の後半、最もエネルギーが高まる部分。ここでアルペジオからストロークに完全に切り替わる。今まで控えめに弾いてきたぶん、ここでのダイナミクスの差が演奏全体の印象を決めると言っても過言じゃない。

ただし、ここで大事なのは「弾きすぎない」こと。パワーコードをかき鳴らすようなストロークではなくて、コードの響きを全弦で鳴らしながらも、一音一音の輪郭がわかる程度のタッチで弾いてほしい。

CDジャーナルの「丁寧に弦を鳴らしている」という評を思い出してほしい。クライマックスでも、その丁寧さは失わない。感情を爆発させるけど、コントロールは手放さない。それがペイジの弾き方なんだと思う。

クライマックスでも丁寧にって、矛盾してませんか?

矛盾してるように聞こえるよね。でも「全力だけど制御されている」のがプロの演奏なんだ。怒鳴るのと、腹の底から声を出すのは違うでしょ?ギターも同じなんだよね

エンディング|静かな帰還

クライマックスの後、曲は再び静かなアルペジオに戻る。イントロのモチーフが回帰してきて、円環を描くように終わっていく。この「帰ってきた」感覚がThe Rain Songのエンディングの美しさなんだよね。

最後の開放弦の残響を大切にしてほしい。弦が鳴り止むまで待つ。指を離さない。音が消えていく瞬間まで聴く。

それがThe Rain Songの弾き方だと思う。

なぜこの曲は「浮遊感」があるのか|オープンGsus4の音楽理論

The Rain Songを弾いていると、不思議な感覚に包まれる。明るいのか暗いのかわからない。どこか宙に浮いているような。この「浮遊感」の正体は、チューニングの構造そのものに隠されているんだよね。

Toy-Music-Blogが音楽理論的にこう分析している。

「DGCGCDはGキーとするとG=ルート、C=4度、D=5度の構成。名称をつければオープンGsus4。3度の音がどこにもないのでメジャーかマイナーか不明。だからThe Rain Song独特の浮遊感のある曲調を生み出している」

これがすべてを説明している。3度の音がない。通常のコードには「3度」の音が含まれていて、これがメジャー(明るい)かマイナー(暗い)かを決定する。ところがDGCGCDチューニングには3度がどこにも存在しない。だから、弾いていて「明るくもなく暗くもない」あの独特の浮遊感が生まれるんだ。

音楽ブロガーのArigatoもこう書いていた。

「とてもとても美しい曲。ひとりで目を瞑って聴いていると、時を超えて、違う場所に行ってしまいそう」

「時を超える」という表現は大げさに聞こえるかもしれない。でも実際に弾いてみると、その言葉の意味が体感としてわかるんだよね。メジャーでもマイナーでもないから、「楽しい」とも「悲しい」とも言い切れない感情が湧いてくる。

理論を知ると弾き方が変わる

「理論なんて弾くのに関係ないでしょ」と思うかもしれない。でもSus4コードの特性を知ると、「どの音を強調すべきか」が見えてくる

DGCGCDチューニングの開放弦は、ルート(G)・4度(C)・5度(D)だけで構成されている。3度を排したからこそ、4度(C音)と5度(D音)の響きが際立つ。弾く時にこの「ルート→4度→5度」の関係を意識すると、漫然と弾くのとは表現の深さが変わってくるんだよね。

そしてもう1つ大きなメリットがある。アボイドノート(避けるべき音)が実質的にない。通常のチューニングでは「この音を鳴らすと不協和音になる」というポイントがあるけど、DGCGCDではどの開放弦を鳴らしても響きが破綻しない。だから、ある意味「何を弾いても美しく聞こえる」チューニングなんだ。

じゃあ適当に弾いてもカッコいい音が出るってこと!?やったー!

まあ、ある意味そうなんだよね(笑)。開放弦を適当に鳴らすだけでも雰囲気は出る。でもThe Rain Songとして弾くなら、右手のパターンと左手のフォームはちゃんと覚えてほしいかな

アコギとエレキ、どちらで弾くべきか

これは結構悩むポイントだと思う。原曲はエレキギター(ギブソンEDS-1275ダブルネックの6弦側)で演奏されている。ただし、レコーディングで実際に使われたのはダネレクトロというギターだったんだよね。

「ペイジはダネレクトロのギターで演奏し、メロトロンをレイヤーしてストリングスを模した」

ダネレクトロは高級ギターとは真逆のブランド。つまり、高いギターでなくてもあの美しいサウンドは出せるということ。もちろんダブルネックなんて持っている必要もない。通常の6弦ギターで十分だよ。

アコギで弾くメリット|開放弦の倍音が豊かに響く

1994年、ペイジとプラントは「No Quarter」というプロジェクトでThe Rain Songをアコギ+オーケストラで演奏した。ブログ(ameblo / Press On.)でも「ペイジ・プラントのオーケストラ入りアンプラグドアレンジが大変好み」という声がある。

アコギで弾くと、開放弦の倍音が自然に膨らむ。ボディの共鳴でDGCGCDチューニングの響きがさらに豊かになる。一人で弾き語り的に楽しむなら、アコギが断然おすすめだと思う。

日本のトリビュートギタリスト・ジミー桜井氏も、映画「MR.JIMMY」の中でアコギでThe Rain Songを演奏している。プロのトリビュートギタリストがアコギを選ぶという事実が、アコギでの演奏の説得力を裏付けているんだよね。

エレキで弾くメリット|原曲の雰囲気に近づける

エレキで弾く場合は、クリーントーン〜軽いクランチの設定がベスト。歪ませすぎると開放弦の繊細な響きが潰れてしまう。

リバーブは深めにかけるのがおすすめ。The Rain Songの「広がり」のある空間的なサウンドに近づく。エレキの方がサスティン(音の伸び)が長いから、開放弦のロングトーンが映えるという利点もあるんだよね。

バンドで演奏する場合は、エレキの方が音量バランスを取りやすい。アコギだとPAを通す必要があるし、モニター環境によっては自分の音が聞きにくくなることもあるから。

  • 一人で弾く・弾き語り → アコギがおすすめ
  • 原曲に近い雰囲気を出したい → エレキ(クリーン+リバーブ)
  • バンドで演奏する → エレキの方が実用的

The Rain Songの制作背景|ジョージ・ハリスンの一言から生まれた名曲

弾き方の話から少し離れるけど、この曲の生まれた背景を知っておくと、弾く時の気持ちが変わると思う。

ビートルズのジョージ・ハリスンがジミー・ペイジにこう言った。「ツェッペリンにはバラードがない。それが欠点だ」。ペイジはこの一言に発奮し、The Rain Songを書き上げた。1973年のアルバム『聖なる館(Houses of the Holy)』に収録されている。

音楽ブロガーのArigatoも「ジョージ・ハリスンの発言がきっかけで生まれた曲と知ってビックリ」と書いていた。確かに、あのビートルズのメンバーに「バラードがない」と言われて奮起したペイジの気合が、この曲の美しさに込められていると思うと、弾く時の重みが変わるよね。

ロバート・プラントはこの曲の自分のボーカルを「ベストパフォーマンスの一つ」と評価している。そして2024年には、Saving Graceというプロジェクトで今もThe Rain Songをライブ演奏している。50年前の曲が、作った本人によって今も演奏され続けているんだ。

「ハードロック・ファンからするとちょっと物足りない曲かもしれない」という声もある。それは正直な感想だと思う。ヘヴィなリフを期待して聴くと、確かに物足りないかもしれない。でも、弾く側になると見え方がまったく変わるんだよね。あの浮遊感のあるコードを自分の指で鳴らした瞬間に、「物足りない」なんて感想は消えてしまうはずだよ。

The Rain Song 弾き方のよくある質問(FAQ)

初心者でもThe Rain Songは弾ける?

正直、完全初心者には厳しいと思う。基本的なコード弾きとアルペジオができるレベル(中級者)が目安。変則チューニングの概念自体を理解する必要があるし、指弾き(フィンガーピッキング)がメインだから、ピック弾きしかできない状態だと練習に時間がかかるかもしれない。ただし「絶対無理」とは言わない。挑戦することで成長できる曲でもある。

チューニングを変えると弦が切れない?

ほとんどの弦は「下げる」方向なので、切れるリスクはまずない。唯一注意が必要なのは2弦(BからCへの半音上げ)。これもフレット1個分だけだから、新品の弦でゆっくり上げれば大丈夫。古い弦や錆びた弦は事前に交換しておくのがおすすめ。

レギュラーチューニングでは弾けない?

正規の響きは再現できない。DGCGCDチューニングが生み出す浮遊感はレギュラーでは出せないんだよね。ただし、レギュラーチューニングでアレンジして演奏しているギタリストもいる。ギタリストのEijiMoriguchi氏がXでレギュラーチューニングでのアレンジをタブ譜付きで公開しているので、変則チューニングがどうしても不安な人はそこから入るのもアリだよ。

TAB譜はどこで手に入る?

Ultimate-GuitarやSongsterr(いずれも英語サイト)でTAB譜が入手できる。日本語のTAB譜は現状ほぼない。英語が苦手でもTAB譜自体は数字の読み取りだから、言語の壁は比較的低いと思う。

エフェクターは何が必要?

リバーブがあればOK。クリーントーンが基本で、展開部以降は軽いオーバードライブを足してもいい。ただし深い歪みは厳禁。開放弦の繊細な響きが潰れてしまうから。アコギならエフェクター不要。そのまま弾いて十分に美しい。

まとめ|The Rain Songは「チューニングの壁」を越えた先にある最高の報酬

The Rain Songは、変則チューニング(DGCGCD)さえ合わせれば、中級者なら弾ける。レギュラーから変えるのは実質5本の弦で、3弦はそのまま。チューニングの合わせ方もこの記事で解説した通り、ステップバイステップでやれば10分で終わる。

「押さえるのは簡単なのに、信じられないほど美しく響く」。この体験は、変則チューニングの恩恵であり、The Rain Songだけの特権だと思う。ツェッペリンのアコースティック曲の中でも、弾けた時の感動が最も大きい曲だと俺は断言できる。

変則チューニングが怖い。チューニングの合わせ方がわからない。そういう理由でこの曲を諦めていた人がいるなら、本当にもったいない。

今すぐギターを手に取って、まず6弦をDに下げてみてほしい。そこが入口だよ。

大丈夫。25年ギターを弾いてきた俺でも、変則チューニングに最初は尻込みしたんだ。でも一度やってみたら「なんだ、こんなに簡単だったのか」と拍子抜けした。あなたもきっと同じ感覚を味わえるはず。俺の屍を越えていってほしい

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